トビラシステムズ(4441)

トビラシステムズ株式会社についてまとめています.

【注目ポイント】
  • 設立:2006.12,上場:2019.04
  • 時価総額:207億円
  • トビラフォンCloudは,コロナなどとは関係なく今後伸びそう.
  • コロナで機種変を見送る人が多かったと推察される.今後,この層がモバイル向けフィルタサービス(売上構成比75.7%)に加入すると考えられる.→少なくとも短期的に業績upが見込める.
【企業レポート】
  • ホリスティック企業レポート(2019.04.26)
    • ソフトバンク、ドコモ、KDDIなどのキャリアと提携.各キャリアのオプションパックに含まれるサービスの一つとして、迷惑情報フィルタアプリを提供.18/10 期の売上高の45%がソフトバンク、16%がドコモ、14%がKDDIに対するもの.
    • オプションパックの契約数あるいは利用者数に応じた収益モデルによる安定した収益.
    • ストック売上高(継続課金型)が中心.
    • 顧客獲得の施策等は通信キャリアが行う→顧客獲得にかかる費用は殆どない。
    • 競合なし.迷惑電話データベースと照合し,自動的に着信を拒否するものはない. 高品質な電話番号データベースが高い参入障壁となっている.
    • 携帯電話料金引き下げ→通信料金収入低下の影響を補う上で、迷惑電話防止アプリ等の利用を通じて収入を拡大する動きが強くなると予想.

業績

  • 売上高:2019〜【15%成長】
  • 売上営業利益率:27.08%(2018.10)→41.39%(2019.10)→38.14%(2020.10予)
(参考:トビラシステムズ(トビラシステ)【4441】の業績・財務推移[通期・半期・四半期]|株探(かぶたん)

セグメント別売上

事業内容

基本的には,めちゃくちゃシンプルな事業内容です.他に競合がおらず成長率も高いことから,目の付け所も攻め方も優れていることがわかります.
事業内容
事業内容(出典:2020年10月期 第3四半期 決算説明資料)

インタビュー

ストックボイス(東証マザーズ IPO)


  • 通信キャリアのオプションパックとして提供.アプリをインストールすると,データベースに登録された迷惑電話をブロック.
  • 発信者情報自動表示機能:迷惑電話以外にも,データベースに登録されている名称(企業、店舗、宅配ドライバー、公共機関等)を表示.
  • 警察組織と情報連携,利用者からのフィードバックも利用.
  • 強み
    • データベースの精度.固定電話にかかってくる20%は迷惑電話で,この内99%を検出可能.
  • データベースは,1件1件確認する作業も必要.
  • トビラフォンBiz:事業者向けに参入.

ストックボイス(東証一部)


  • モバイル向け(売上構成比75.7%)
    • 今後の3年程度の売上成長率が最も期待できる.
  • 固定電話向け(売上構成比10.9%)
    • モバイルより成長に時間がかかるが,ポテンシャルはモバイルより高い.
  • ビジネスフォン向け(売上構成比1.69%)
    • 将来の収益の柱にするために,積極的に投資.
  • その他(売上構成比11.9%)
    • 迷惑情報フィルタ事業を始める前からやっているもの.積極展開しない.
  • 強み
    • 競合なし.
    • 参入障壁高い:①データベース構築には,多数の利用者が必要.②独自アルゴリズムは簡単に真似できない(13件の特許).③メンテナンス体制の構築が必要(1件1件確認).
  • トビラフォン Cloud:2020.03~.テレワーク推進.スマホにアプリを入れるだけで,内線・外線通信ができる.セキュリティ:個人・会社のデータは分けて管理される.
  • 【成長イメージ】モバイル:年率30%,固定電話:年率25%,ビジネスフォン:年率200%

決算説明