Enjin(7370)

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株式会社Enjinについての記事です.


2007.03に設立(2006.06創業)し,2021.06に東証マザーズに上場しました.
従業員数152名,平均年齢も20代の若い会社です(参考:https://shikiho.jp/stocks/7370/).

資料のデザインが好みです笑.

セグメントは「PR事業」の単一セグメントです.サービスは

  1. ブランディングPR
  2. 広報プラットフォーム
  3. セールスプラットフォーム
の3つに分類されています.

2008-2018のPR市場はCAGR7%で成長しています.Enjinは,その中でも開拓余地の大きい「中小・中堅企業、医療機関」向けの市場をターゲットにしています.

「仕組み化」「パッケージ化」「マニュアル化」などのワードがよく使われており,効率化に対して積極的な姿勢が伺えます.規模が小さいうちから効率化の取り組みをしているので,人員に比例して成長して行くのではないかと予想しています.

成長性を見る限り,かなり美味しいビジネスに感じます.一方で,新規参入する企業がないのかな,という点が気になります.

2021年5月期決算

2021.07.13に発表した決算では,売上高:前年比+41.5%,営業利益:前年比+100.5%という数字を叩き出しています.


売上高:直近5期のCAGRは+33.4%.
営業利益率:2017年3.7%→2021年28.1%に.


売上高の95.3%が「ブランディングPR」,4.5%が「広報プラットフォーム」です.

「ブランディングPR」はさらに「①法人/経営者向けPR支援サービス」と「②医療機関/医師向けPR支援サービス」に分けられ,「①法人/経営者向けPR支援サービス」が売上高の79%,「②医療機関/医師向けPR支援サービス」が売上高の16.3%です.医療機関等への営業は,情勢を考慮して控えていたそうなので,ワクチン接種が進んでコロナが収まれば成長が期待できそうです.


「広報プラットフォーム」はメディアマッチングサービス「メディチョク」を展開しています.2020.01に開始したサービスです.


「セールスプラットフォーム」は決裁者アポイントマッチングサービス「アポチョク」を展開しています.2021.01に開始したサービスです.現時点では,「メディチョク」と同水準の立ち上がりのようです.

ホリスティック企業レポート(2021.06.22)

Enjin(7370)|証券リサーチセンター
p.5
日本経済新聞社やTBSラジオなど、認知度の高いメディアと取引があるが,売上規模が最も大きいメディアはオウンドメディア.オウンドメディア(「KENJAGLOBAL」,「覚悟の瞬間」等)に係る売上高が約4割を占める

「KENJA GLOBAL」や「覚悟の瞬間」には、大企業の経営者や著名なスポーツ選手や芸能人のインタビューが多数掲載されている.これにより,オウンドメディアに掲載されることがユーザーのブランディングに寄与するという印象を与えられる.

事業計画及び成長可能性に関する事項(2021.06.18)

事業計画及び成長可能性に関する事項

コロナ下でも顧客数を安定して増加させ続けています.規模が大きくなるほど,信用度が高くなり,さらに顧客数を伸ばすことができるのではないかと考えています.上場企業となったことも,ユーザー側からすると安心できる材料になるのではないでしょうか.

徹底した「マニュアライズ」と「パッケージ化」によって,品質を担保しつつ安価にサービスを提供しています.安価と言いつつも,営業利益率は27%と非常に高く,高い付加価値を実現している点にも注目です.


p.39 にあるように,採用も順調のようです.