現在ラニーニャ現象が発生しており,この冬,継続した影響を及ぼすことが予想されています.
ラニーニャ現象は,エネルギー需要に上方圧力を加える可能性があります.
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背景
これから,米国では冬場の暖房シーズン(11月1日~翌年3月31日)に突入します.そのため,石油需要は高まると考えられます.さらに,石油需要に関し,冬場の気温の影響も重要なファクターです.今年の冬はラニーニャ現象が影響することが予想されています.
10月14日には米国海洋大気庁(NOAA)が、足元でラニーニャ現象(日付変更線付近から南米沿岸にかけての太平洋赤道域での海面の水温が平年より低くなる現象)が発生しており、2021年11月~2022年2月は87%の確率でそれが継続する旨発表している。
原油市場他:天然ガス価格等が高騰する中、冬場の暖房用代替燃料としての石油需要増加観測に伴う需給引き締まり観測等から、上昇する原油価格|JOGMEC石油・天然ガス資源情報ウェブサイト
ラニーニャ現象の影響
北半球
北半球は厳冬になりやすいとされます.その結果,暖房向けの石油需要が増加すると考えられます.南米
渇水になりやすいとされます.その結果,水力発電量が低下し,代替電源に必要な天然ガスの需要が増加することが見込まれます.アメリカの予想は?
NOAA (米国海洋大気庁) は,米国南部および東部の大部分で平均以上の気温を予想しています.U.S. Winter Outlook: Drier, warmer South, wetter North with return of La Nina | National Oceanic and Atmospheric Administration