エネルギー関連について,定量的な分析があったので,メモしておきます.
一部,根拠となるデータ(図表)を調べて追加しました.
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世界のエネルギー消費(14:20〜)
Statistical Review of World Energy | Energy economics | Home- 2.6億バレル/日
- 中長期では年率7~8%で成長する見込み ←楽観的?
- 原油+石炭:約6割.将来は50%以下に持っていくべきとされている.再エネが望ましいが,10~20年は天然ガスの依存が大きくなる見込み.理由は
- 存在量が多い
- 既存の化石燃料の中で,圧倒的にクリーン
- 石油・石炭からのスイッチングができる発電所が多い
- 天然ガスパイプラインはフレキシブルではない(出入り口が固定されている).→LNG をタンカーに詰めて送る.これは,装置が大掛かり(設備投資費用がかかる)→生産者と需要家が長期契約・条件固定して安定供給することが一般的.日本はカタールから.例えば20年契約など長い.
- 現在LNG需要は3.6億トン(=360Mt)→5.5億トン (2030).LNG需要+100万トンでLNG船需要は+1.7隻.LNG需要+1.9億トンでは+323隻の需要.現在,毎年+35隻のLNG船がつくられている→9年で315隻.よって,大体需給バランスは取れている.ただし,今年・来年くらいはLNG船建造は遅れる(ゼロに近い)と予想.理由は,コンテナ船の市況が高騰しており,韓国などの造船所はコンテナ船だけをつくっている.世界の造船キャパシティ(付加価値の高い大きな船)は60隻/年.このほとんどがコンテナ船.向こう3~4年はLNG船がすごく不足することは間違いない.
スポット市場の価格変動は極端になりやすい.
アメリカの天然ガスは6ドル以下→ヨーロッパでは30ドル,アジアでは36ドル.
アービトラージ需要が大きい(今,ヨーロッパ内でもあるくらい).
ヨーロッパ全体で在庫が少なく,来年2月くらいは在庫空っぽになるのでは.→天然ガスは強い
ノルドストリーム2開通で需給関係崩れるかもしれない(2月くらいまで遊べる).ヨーロッパの天然ガス価格30→10ドルくらいまで下がるかも.
精油所は現地で行い,先進国に輸入する流れ.でも,石油精製品タンカーが足りていない.
過去,アメリカのシェールが増産してきたが,今は株主に叩かれてできない.
(全体の需要を崩してしまう可能性があるから)
非上場の零細企業は増産している(全体の25〜30%くらい).
サウジが増産しない限り,エネルギー市況は強い.
銘柄
投資家の関心事はインフレプライシングパワーのあるビジネス(値上げできるビジネス)買うべき.
ex.) エネルギーセクター:
パーミアン:FANG,PXD,
マーセラス:AR
石油株:BPがいいチャート
LNG船:FLNG (フレックスLNG)
石油精製品のタンカー船:TRMD (Torm) 相場若い.ASCもあるが,一番いいのはTRMDと思う.
$LNGはキャパギリギリ.$FANG はまだある.
石油関連で出遅れる(一番後回しになる)のが海底油田関連 ($FTI, $OIL, $RIG)