1月効果とは?


2021末〜の候補銘柄:1月効果銘柄(2021末〜)(じっちゃまYouTube ライブメモ) - 株メモ

1月効果とは

1月効果が一般的にどのように認識されているのかを見てみます.

1月効果(いちがつこうか)

株式相場で1月の収益率が他の月よりも高くなりやすい現象のことをいう。特に小型株でその傾向がみられる。相場における季節性のアノマリー(経験則)の一種。年末に税金対策としての売りがでる一方で、年明けには新規の投資資金が流入しやすいことなどが要因と言われている。

1月効果|証券用語解説集|野村證券

英語版Wikipedia: January effect - Wikipediaによると

  • 1月効果は,1942年頃にSidney B. Wachtelによって初めて指摘された.具体的な内容は「1925以降,1月に小型株がアウトパフォームし,その殆どが月の半ばまでに発生すること」.
  • 1月効果は,4年の米国大統領サイクルのなかでは,大統領任期の3年目に最大になると指摘されている.
  • 1月効果を説明する説としては,①個人投資家(所得税の影響を受けやすく小型株の保有比率が高い)によるキャピタルロスの計上→1月以降の再投資,②1月の賞与支給,がある.
  • 1月効果は常に起きるわけではなく,1982, 1987, 1989, 1990は小型株は大型株をアンダーパフォームしている.
  • Burton Malkielは,1月効果は一過性のものであり,アービトラージの機会になり得ない (リスク調整後リターンを得られない)と批判.ウォールストリートの投資家は,今や1月効果は感謝祭前に起きやすいという冗談を言っているとのこと.


1月効果についての解説が次の21:49~あります.
2021.12.16 インフレが6.8%なのに長期金利が1.45%である理由


以上,1月効果を利用する場合は,そのリスクを認識する必要がありそうです.
リスクを覚悟して祭りに参加する気持ちがなければ,やめておいたほうが良いでしょう.
(年一回のお祭りなので,参加したい方は覚悟の上,自己責任で!)

候補銘柄

タックス・ロス・セリング(損出し)の対象は,
  1. その年の新規株式公開(IPO)で下がり続けている銘柄
  2. 小型成長株で、その年に大きく売られた銘柄
です.

さらに,空売り比率が高いものが買い戻しが起きやすいと考えられます.上の動画では,Yahoo Financeで調べる方法も紹介しています(Yahoo Finance > ティッカーシンボルを入力 > Statistics > Short % of Floatで10%以上が目安 (動画の1:35:50〜)).

過去記事

過去のタックス・ロス・セリング,1月効果についてどのような意見を持っていたか調べました.

昔から一貫したスタンスを保っているようです.やはり,年一の魅力的なお祭りのようですね.

1月効果の発生時期は,年々早まっているようで,最近は「12月15日前後から買い出動したほうがいい」という意見もあると指摘しています.

2020-1月効果の結果
2020-1月効果の結果