日本にいるメリットを活かした投資方法を考えます.
日本株と米国株の使い分け
まず結論から:結論
- VTIなどで米国株に広く・長期で投資することを基本とする
- 日本株は,①短期的な投資,②日本独自の問題を解決する企業への投資,③IPO投資に向いている
これは,日本株・米国株へ投資することのメリットとデメリットを考えることで見えてきます.
まず,日本株に投資するメリットは
- リアルタイムで取引することができる
- 日本語で情報が得られる
- 身近なところから投資ヒントが得られる
- 証券会社の機能が充実している
- 世界全体の株式のうち,一部(約7〜8%)にしか投資できない(分散投資が不十分になる.参考:世界各国のPER・PBR・時価総額 (毎月更新) - myINDEX)
- 米国株に比べて値動きが素直ではない
- 銘柄を選定する力がないと,米国株の優良企業に投資するよりリターンが低くなる確率が高い
逆に,米国株に投資するメリットは
- 米国株全体に投資すれば,全世界の50~60%に分散投資できる
- 長期で見ればずっと株価が上昇しており,失敗しにくい
- 日本企業に比べて,高成長の銘柄が多い
- 日本企業に比べて,高成長の銘柄が多い
- 時差があるため,リアルタイムでの取引は大変
- 情報が英語でしか得られない場合がある
- 為替の影響がある
- 証券会社の機能・取引できる銘柄が制限されている場合が多い
日本株の選び方
米国株は,VTIに長期投資する方針が良いとわかりました.それでは,日本で得られる情報を活かして,日本株でリターンを得るにはどうしたらよいかを考えましょう.国策
「国策」で調べることは難しいかもしれません.どういった市場に資金が流れているか(株探 | 市場マップ - 株式市場の動向を俯瞰できる分布図(マップ)),注目されているテーマはなにか(株探 | 【人気の株式テーマ】 - 3日間のアクセスランキング)を注意深く観察する必要があります.
特に「技術」に関するテーマは,中身(実現可能性)が伴うとは限らないことに注意が必要です.つまり,「実現できると思って買っている」のではなく,「話題になっているから(実現性に限らず)みんな買うよね,という暗黙の了解で買う」のだと考えています(※こうしたことは,「技術」でなくても起きていると思います).
日本独自の問題
日本株を選定するなら,日本独自の問題に目を向けましょう.米国企業が代替になり得る分野は,米国企業に投資することを考えたほうが良いからです.当然のことですが,「国策」と結びついていることが多いです.
例えば,私が注目しているのは
- 高齢化:介護,老人ホーム
- 教育:デジタル化,GIGAスクール構想
- DX
また,会社で働いている方は,企業がどんな課題を抱えているか見えることも多いと思います.そうした課題は投資のヒントになるでしょう.