株式会社 エル・ティー・エスについてまとめています.
2021.08.06:2021年12月期第2四半期決算発表がありました.
- 設立:2002.03,上場:2017.12 (マザーズ)と比較的若い企業.2020/7/8にマザーズから東証一部へ市場変更.
- 時価総額152億円.
- DX関連:AI,RPA,テレワーク
【企業レポート】
- エル・ティー・エス(6560)|証券リサーチセンター
- 大手,先進的な IT 活用で注目される企業との取引が多く、知名度や評価を高めてきた.こうして蓄積してきたナレッジや知見が強み.
- 売上高の拡大とともに利益率が改善する余地が大きい(売上高の伸びとともに販管費率は低下すると考えられる).
- 2021.3.23 企業調査レポート(株式会社フィスコ)
- 期初計画を保守的に出す傾向あり(上場以降,業績の上方修正を続けている)
- 業績が計画より順調に推移した場合,4Qに教育研修費を積みます傾向あり(4Q利益は経営意思でコントロールできる状態)
- プロフェッショナルサービス事業は,1Q, 3Qに利益が偏重する傾向(2Qは20名以上の新入社員の研修費用+講師に社内の優秀なコンサルタント割当→売上↓)
- DX支援の引き合いが多数寄せられており,選別受注を行う状況が続いている.
業績
- 売上高:2017〜【20〜50%成長】
- 売上営業利益率:9.03%(2018.12)→8.10%(2019.12)→8.60%(2020.12)→8.29(2021.12予)
セグメント別業績推移
【プロフェッショナルサービス事業】- 2019-3Qからワクトがグループ入り.
- ソフテックの業績貢献は2021年1月から.
【結論】
事業内容に期待が大きい.時価総額が小さく,利益率の改善も見込める.利益率が改善されるに連れ,注目度が増していくと予想.
中期経営計画が達成できる見込みであれば,買っていきたい.営業利益3.8倍なので,ざっくり株価も4倍を見込みたい.
決算
2021.12-2Q
2021.08.06: 2021年12月期 第2四半期 決算説明資料p.5: フィスコのレポートにあるように,毎年2Qは売上減となる(新入社員の講師に社内の優秀なコンサルタントを割り当てるため).
p.6: 利益も同様(1Q, 3Q偏重).
p.7: 2Qは採用の期.今年は+33名(営業・ビジネス職:+8,エンジニア:+7,コンサルタント:+18).
昨年度2Qは+27名(営業・ビジネス職:+5,エンジニア:+2,コンサルタント:+20).
p.8: プロフェッショナルサービス事業は,子会社含め収益性は想定通り。下期に改善見込み.
p.10: 営業利益を下げているのは,人件費増の影響.
→p.16 2021.12月期見通しと比較すると,人件費は上期偏重.
2021.08.06: 2021年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年12月期の連結業績予想
売上高:前年同期比+26.0%,営業利益:前年同期比+21.2%,経常利益:前年同期比+18.5%.
(→売上高経常利益率8.05%→7.57%)
中期経営計画(2021-2024)
【中期経営計画(2021-2024)】売上高2.2倍 (55億→120億),営業利益3.8倍 (4.7億→18億),営業利益率+6.4pt (8.6%→15%)
→逆算すると→売上高年間22%成長,営業利益40%成長
(※フィスコのレポートによると,M&Aを含まないオーガニックの成長による目標値.中期経営計画資料にも,一応図示されている.)
事業内容
事業 | 収益モデル | 【サービス名】 サービス内容 |
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プロフェッショナルサービス | プロジェクト型 | 【コンサルティング】 企業変革支援 |
【デジタル活用サービス】 ロボティクス・AIの業務活用 |
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⾧期支援型(ストック収益) | 【ビジネスプロセスマネジメント(BPM)】 経営と業務の可視化・改善 |
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プラットフォーム | 会費+サービスフィー型 | 【アサインナビ】 IT企業同士 、案件とプロフェショナルのマッチング |
【コンサルタントジョブ】 案件とフリーコンサルタントのマッチング |
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--- (2020年7月β版リリース) |
【CSClip】 事業会社とDX企業のマッチング |
ツイートメモ
中計が達成できるなら,どこかで,売上成長率が(中計で想定しているより)低くなり,営業利益成長率が中計で想定しているより)高くなるタイミングがあるはず.そこで評価されるはず.
— かぶめも (@stock_note_) August 7, 2021